私の母だけ?

 母は嘘が大嫌いで、嘘をつかれるのは決して許さない。私たちが小さい頃からずっと変わらない。今も嘘をつかれると、青筋立てて怒り狂います。

 もっとも、母に嘘なんて誰もつかないんだけど、こちらがうっかり忘れしまっていても、嘘ついてるんだ、忘れるわけがないと責め立てます(・・;)

 特に父への当たりが尋常じゃない。10年前なんてザラで、それこそ私たちが生まれる前のことまで思い出して、いまだに責め立てる(~_~;)

 じゃあ、母は嘘をつかない清廉潔白な人かと言うと、それがとんでもない。しれっと嘘をつきます(-。-; 

 なにか独特のポリシーがあるみたいで、それを通す為なら、平気な顔で、嘘八百つきます。

 母の十八番は、覚えてない、知らなかった、勘違いしてた、ともっともらしく聞こえるけど、全て真っ赤な嘘🤥追い詰められると、頭を使うと頭痛がする、と叫び、ふて寝します。

 頭を使うと頭痛がする、というのも嘘かなぁ、と疑っていましたが、どうやらこれは本当のような気がする。

 この数年、近くで観察していて気が付いたんですが、母は考えることが苦手。

 私や父は頭を使うのが好きで、クロスワードパズルや、新聞のクイズや、数独も楽しいからやるんです。でも、それを見ている母は、そんな面倒くさいことして、とうんざり顔。

 理論立てて考えられないから、母の話は散文的。だから理解には少しコツが必要になります。

 たまに対抗して論理的に言い負かそうと頑張ってきますが、さらっとこちらが論理的穴を指摘すると、お前は論理的過ぎて頭に来る!とご立腹です。なので、最近は適当に聞き流すことが増えました。

 まあ、普段は母の嘘なんて、可愛いもんだし、全然気になりません。でも、私の名前を使って嘘をつかれるのは、正直ストレスなんです(T . T)

 昔、母がなかなか周りの家族を説得できなくて苦労してる時に、私の名前を使っていいよ、と言ったのが運の尽き。

 今じゃ、兄や妹、父にまで、自分の希望を通したいとき、私の名前を使うんです。つまり、

“私はいいんだけど、〇〇がねえ、こういってるのよ。そうそう、心配し過ぎよねえ。私も大丈夫だと思うのよ。でも、〇〇がねぇ。“

 といった調子です(ー ー;)あのー、どうしました?お母さん。

-お母さん、自分で言えばいいじゃない?

-私が言ってもダメだから。あんたが言うとみんな聞くから。

 そんなことはございませんよ?あの時母を甘やかしたばかりに、、、親なんて甘やかすもんじゃないですね(^^;;