昭和の子どものコレクション

今週のお題「わたしのコレクション」

 

 今でこそ、終活の一環で、整理整頓、モノ減らしに勤しんでいるけど、子どもの時はいろんなモノを集めていた。

 綺麗な千代紙、シール、レターセット、綺麗な空き箱、ガラス瓶。どれも高価なモノではないけど、宝物だった。

 色とりどりの千代紙は眺めていても楽しいが、折って人形を作ったり、家具を作ったり、財布などの小物を作って遊んでいた。リカちゃん人形などのおもちゃも持っていたが、千代紙で作ったそれらはアンティークな趣きを醸し出していて、なんだか特別な感じがした。

 買ってもらえる場所が温泉旅館のお土産屋さんだったり、和紙屋さんだったりしてことが影響していたのかな。

 シールを集め始めたきっかけはなんだったかなぁ。毎月届く学研かなぁ。漫画雑誌の付録かなぁ、小さい時は可愛いシールってそんなに売ってなかったから。

 昔はLINEの代わりに手紙のやり取りをしていたから、レターセットが重宝した。毎日会う友達に手紙を書いて渡したりとか日常だったなぁ。だから、可愛いレターセットを見かけるとつい買ってしまうのだった。

 空き箱や空き瓶は親に頼んでもらったモノを集めていた。空き瓶は無色透明のものばかり。今でもだけど、透き通ったガラスが好きで、いくらでも眺めていられた。

 空き箱を集めるのは意外と難しかった。少しでも汚れているものはもちろんのこと、お菓子の匂いが残っているものもNGだったから。

 そうして集めた箱は、他のコレクションの入れ物になることもあったが、箱そのものを眺めるのも好きだった。また、マトリョーシカのように箱が収まると悦に入ったりもしていた。

 子どもの頃の私のコレクションは実はつい最近まで手元にあった。それらはささやかな幸せを運んでくれていたが、私以外の者にはきっと厄介モノになる。

 まだ使えそうなシールやレターセットは近所の子どもに使ってもらうことにして、残りはありがとうandごめんなさいをして、殆ど処分してしまった。

 それでも私のガラス瓶好き、箱好き、その他好きなモノは今も変わらない。だから雑貨屋さんで見かけるとじっくり堪能させてもらっている。買って家に持ち帰るわけにはいかないから、お店で心ゆくまで楽しませてもらっている(^^)