食道静脈瘤、ご存じですか?

 食道静脈瘤ってご存じですか?静脈瘤が食道にできちゃうんです。実は仲の良い方が食道静脈瘤になってしまい、心配なので調べてみました。

 静脈瘤というと、脚🦵に出来るイメージですよね。下肢静脈瘤とかね。私もそうでした。ふくらはぎとかに、血管がグニャグニャってなって見えたり、蜘蛛の巣状になったり。

 血栓と違って、静脈瘤は、不快な症状はあっても、命に関わるような認識は、正直持ってませんでした。血栓は血管を移動して、変なところで詰まると命にかかわる怖いものですよね。

 ところが、この食道静脈瘤はとんでもなく、怖いんですよ(-。-; もし破裂したら、自然に出血が止まるとかまずないから、止血しないと、最悪、出血多量で死に至ることもあるとか(゚o゚;;

 そもそも、なんで食道に静脈瘤が出来ちゃうの?と思いますよね。

 原因は肝機能の低下です。肝機能が低下すると、肝臓への血液の流れが悪くなります。すると、本来肝臓に流入するはずだった血液は、他のルートに流れるようになります。

 その血液は胃や食道の表面を通る血管を通りやすいそうです。そして、その血管は太く脆くなり、それを静脈瘤と言うそうです。

 食道に出来た静脈瘤は食道の内側にボコボコとしたものを作ります。

 それが何かの刺激で傷つき、破裂すると、多量の出血が生じ、命にかかわる非常に危険な状態に陥るそうです。

 実は、脾臓も肝臓に血液を送り出してるそうなんですが、肝機能が低下すると、血液が流れにくくなるので、脾臓がむくんで、大きくなるそうです(・・;)

 脾臓の方は、治療とかないので、基本放置みたいですがσ(^_^;)

 肝機能が低下するのって、ウイルスや、お酒の飲み過ぎとか、ストレスとかのせいで、繊維化して肝硬変になるというイメージが強いですが、それだけではないんですよ。

 お薬をたくさん飲み続けると、肝臓に負担がかかり、やはり肝機能が低下することがあるみたいです。

 あと、心不全でも繊維化、なったりします(~_~;)せっかく生死の淵から戻ってきても、肝臓の機能が低下してしまい、じわりじわりと食道に静脈瘤を作るとは(-。-;

 肝臓が悪くなるだけでも大変なのに、そのせいで食道に静脈瘤までできちゃうなんて、、、もう、泣きっ面に蜂🐝 弱り目に祟り目、踏んだり蹴ったりです(>_<)

 知人の場合、心不全に陥ったことがあり、その後定期的に血液検査や、エコーとかいろんな検査をしてました。そして今回、内視鏡で食道静脈瘤を確認されたということです。どうも主治医の先生はこの危険性をよくご存知でしっかり経過を観察してくださっていたようです。

 最初に知人が食道静脈瘤があると分かったとき、実は、経過観察という診断が下ったのです。

 その時点でやった方がいいことはないということだったんですね。でも、もし吐血するようなら、すぐ病院に来るようにと指示されました。

 知人は、それまで聞いたこともない、食道静脈瘤がどういうものかわからないし、吐血する可能性があるとわかり、ひどく不安になり、落ち込みました。

 私は食道静脈瘤のリスクや治療法など調べた上で、敢えて気休めを言うにとどめました。その人が不安で食欲も落ち、夜、眠れなくなっていたから。

 今は治療するほど酷くないから。そんなに早くに発見されるのって珍しいみたいだよ。よかったよね。それに何か飲み薬で治療するような病気じゃないから。

 ただ、何かのきっかけで、静脈瘤が破裂し、出血すると命にかかわるというようなことは、言えませんでした。

 そのかわり、消化に悪いからと、なるべく柔らかいものを食べるように勧めるにとどめました。

 数ヶ月後の検査で、食道静脈瘤が大きくなっているため、加療が決定しました。

 やはり、その人は今度もストレスから一週間お腹を壊してしまいました。

 またしても私は同じような気休めを言い続けて、引き続き柔らかい食べ物を勧めました。

 加療入院にあたり、消化器内科の医師は親切な方で、食道静脈瘤の出来る仕組みをわかりやすく説明してくださったそうです。

 そして、内視鏡写真を最初のと今度のを並べて見せて下さったそうです。ご家族は、あ、そんなに大きくなったわけではなかったのかと、ちょっとホッとしたそうですが、知人本人は、同時に、ショックも受けたそうです。難しいですね。

 食道静脈瘤の治療は、いろいろありますが、内視鏡を使って行う、硬化療法と結紮術(けっさつじゅつ)が一般的だそうす。

 知人は結紮術での治療になったそうです。知人は高齢なので、再発はしやすいですが合併症が起きにくい方法を選ばれたんだと思います。

 ちなみに、内視鏡でのこうした治療は手術とは言わないそうです。私みたいな素人からすると、十分手術に見えますけど。

 こうした治療はもちろん入院が伴います。治療後経過がよければ一週間程度で退院になるそうです。

 入院は来月ですので、無事退院されたらお話を伺って、またご報告させていただけたらと思います。