強い心は必要ありません(^^)

 生活の質を向上したり、目標を挫折せず達成するためには、未来の自分を想像するとよいそうです。 

 というのも、人間には現在志向バイアスがあるから、ということなんです。

 現在志向バイアスというのは、行動経済学の用語なんですが、一言でいうと「未来の利益よりも目先の利益を優先してしまう」という心理のことらしいです。

 たとえば、こういうことらしいです。

 今すぐなら1万円あげます。5年待てば10万円あげます。どちらを選選びますか?という質問をされたとします。大抵の人は、今すぐ1万円もらう方を選ぶそうです。

 マシュマロ実験も有名ですよね。「自分が帰ってくるまで食べなければマシュマロを2個あげるね」と約束して、子どもをマシュマロが1個だけ置いてある部屋に置いていく、例の実験です。

 この実験では、ほとんどの子供が実験者が帰ってくるのを待てずにマシュマロを食べてしまうそうです。

 身近な例だと、来月までに3キロ痩せたいから間食をやめる!と決めたのに、ついつい間食してしまうのも、現在志向バイアスのせいらしいです。来月の目標より、現在のおやつを選んでしまうということらしいです。

 現在志向バイアスは簡単になくせるものではないのでね、なかなか抗うのは難しいです(ー ー;)

 ただ、完璧ではないけど、かなり抗える方法があります(^ ^)それが、未来の自分を想像することなんです。

 3キロ痩せた自分をかなり具体的に想像する、マシュマロを2個もらって喜んでいる自分を想像する、10万円貰って何をするかを具体的且つ詳細に想像する。先程の例だと、これだけで良いのです(^ ^)

 未来の自分を実感出来るくらいに想像すると、かなりの確率で現在志向バイアスに勝てるそうです。

 未来の自分を想像すると生活の質が上がる、というのはどういうことかと言いますと。

 すっごく小さい話をすると、トイレットペーパーを使い切った時に、自分が次に使う時のために、トイレットペーパーを補充する、とか分かりやすいのでは?

 お風呂に入る時に洋服などを脱ぎますよね。その時、後で洗いやすいように、干しやすいように、脱ぐ、とか。

 脱いだ洋服をその辺にバサッとか置かないで、また着る時にシワとか付かないようにちゃんと掛ける、とか。

 何か使った時に、また使う時に探しやすいように、元の場所に戻す、とか。

 そうなんです。未来の自分が使う時のことを想像すると、自然と身の回りが整っていく、ということなんです。

 いつもうまく行かないかもしれませんが、ちょっと余裕がある時は、出来そうな気がしませんか(^ ^)

 私はアラフィーの主婦なので、日常的な例ばかりですが、働いてらっしゃる方なら職場でも応用出来る気がします。

 私は親の介護をさせてもらってるので、80代夫婦のリアルライフがよくわかります。百聞は一見にしかず。どんな感じで体が衰えていくのか、どんな家事が難しくなっていくのか、モノの整理や管理の難しさなど、参考になることばかりです。

 お陰で、30年後の自分が想像しやすく、備えを着々と、いえ正直に言うと遅々と、進めておりますσ(^_^;)

 未来の自分、I時間後の自分、明日の自分、来週の自分、来月の自分、来年の自分、、、未来の自分を想像することは、同時に現在の自分を意識することでもあります。今出来ること、まだ出来ること、とか。

 未来の自分にはいつも幸せでいて欲しいな。

 気がついてしまったんですが、未来の自分って、必ずしも本当に自分とは限らないかも。もしかしたら、未来の知らない人かもしれないんです。でも、それでもいいと思うんです。誰かのためになるって、やっぱり幸せなことだと思うから。

 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。