危険な誘惑✨

今週のお題「何して遊んだ?」パート2

 

 小学校も高学年になると、あんなに熱中していたウルトラマンごっこやゴレンジャーごっこは、いつのまにかやらなくなりましたね。興味がなくなっちゃったんでしょうね、きっと。

 代わりに、より冒険色の強い、ちょっと危険な遊びに興味が移っていきました。

 マンションのちかくにいわゆるどぶ川と言われる川がありました。家と家の間にあるその川は、まるで下水溝の大きいバージョンでした。両サイドはコンクリートの壁になっていてそれがそのまま家の壁も兼ねていたので。川幅は5〜6メートルぐらいで、コンクリート製の平均台のようなものが、川には架かっていました。そのコンクリート製の平均台を橋代わりにして、歩いて渡る遊びが流行っていたんです。川を渡って、そのまま家と家の壁の上を歩いていくんですねぇ。

 壁や橋の高さは、地面からだと2メートル弱ぐらいだけど、川底まで3メートル以上あった。川にはほとんど水がなかったから、なかなかスリリングでした。

 まあ、一種の度胸試しかな。小さい子たちはそこで脱落、というか危ないからさせないで置いていったから。大人と子ども、じゃないけど、なんらかの線引きだったのかも。

 ちょっと危険な遊び、は少し大人になった気分にさせてくれるらしい。

 小学四年生の時だったかな、一時期、クラスのボス男子たちにツラく当たられる女子が2人いた。

 その子たちは着ているものがどこか薄汚れているように見えたし、肌もなんとなくお風呂に入ってなさそうな色で、髪の毛もいつもボサボサで絡まっているように見えた。要するに不潔そうに見えていて、それが原因でターゲットにされていた。

 ぼんやり生きてるくせに、そういうのはなんとなく気に入らない私は、堂々とその子たちとつるんで遊ぶようになった。

 その途端、私もターゲットにされ、授業中も、給食の時も机を離されるようになった。給食時に牛乳を競争して飲むのが流行っていたけど、その競争にも入れてもらえなくなった。

 でも、ぼんやり生きてる私にはその程度の嫌がらせは全く響かなかったんだよね。幼稚だなぁ、と思って当然平然と過ごしていました(^^)

 今思うと、タチの悪い子たちじゃなくて良かったわ。

 その子たちとの遊びがなんというか、ヤバいんですよ。小学校でアウトロー的な存在だから、校庭とか夕方とかで遊ばせてもらえない、遊べないんですよ。誰もいない時なら別ですが。

 それで自然と人気(ひとけ)のない場所を探して遊んでいたんですよね。

 体育館の用具室、理科実験室、屋上とか。屋上はやばかった。校舎と校舎の隙間が50センチ以上空いてるんですよ。三階建ての校舎だったから、相当な高さ。ドブ川なんて目じゃない(・・;) そこを飛び移るんですよ。(゚o゚;; 

 2人は小柄だけど、運動神経はクラスどころか学年トップクラス。足も早ければ、ジャンプ力もある!一方私は、背がひょろっと高くて、足も遅ければジャンプ力もゼロ。運動神経は母のお腹に忘れて来たような子です。

 この時は本当に怖かったわ。大した距離じゃないけど、もし落ちたら死ぬと確信していたから。他の2人はそんなこと、想像すらしてないのが伝わってきたけど、私は、よろめいたり、躓いたりしたらまずいとプレッシャーを感じていた。

 密かに冷や汗かきながら無事飛び移ると、キャンディ🍬をくれたのを思い出します。バレないように、キャンディを口に含みながら、授業に遅れないように教室へ走って行ったっけ。

 私の親が、そんな危険な遊びを私がしていたなんて全然知らないように、きっと私の子どもも、私が知らないところでいろいろやってるんでしょうね。ま、子どもってそんなもんですよねσ(^_^;)

 長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。